市川亀治郎さん、トークライブ。
2011.03.10 UP
先週末3月5日(土)、「桜の宴」の開宴を、
華やかに、艶やかに彩ってくださったのは、
確かな実力で今、最も注目される歌舞伎役者
と言っても過言ではない、
澤瀉屋、市川亀治郎さんです。
歌舞伎のみならず、最近はドラマや
バラエティー番組などでもご活躍。
2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」では
坂本龍馬の暗殺役として
迫真の演技をご披露されました。
そんな亀治郎さんのトークライブが
先日、B1Fアトリウム特設ステージにて
行われました。
亀治郎さんを間近でご覧になろうと
開催2時間前からお客様の列が。
あっという間に椅子は埋まってしまい、
その後は吹き抜け周りで立ち見のお客様も
びっしり!
名古屋は、御園座、中日劇場、芸術劇場など
数々の公演でお越しになっているため、
とてもお詳しいご様子。
ミッドランドにもお越し下さっていたんですね。
ありがとうございます。
和久傳、京都吉兆がお気に入りとのこと。
「西湖(せいこ)というレンコン餅、
僕は甘いものが苦手なんですが、
これだけは食べます!」と。
歌舞伎の楽しみ方をお尋ねすると、
「難しく考えないで下さい。
美術館でも何でも、作品を見る前に
色々資料を読んでしまうと先入観が出来て
しまうでしょ。何も考えず、まず自分の目で
見て、感じたままでいいんですよ。」と。
実は私、先日、銀座で
「二月花形歌舞伎」を拝見いたしました。
昼の部は満席だったため、
夜の部、近松門左衛門作「女殺油地獄」を。
詳しいわけではないのですが、
歌舞伎は毎年1回は見たくなります。
あの会場全体の空気感がたまりません。
今回初めて観る演目で、それこそなんの
前知識もなく拝見したのですが、
市川染五郎さん演じる与兵衛の
狡賢くも堕ちていく男の姿と、
亀治郎さん演じる、
何も悪くないのに親切心が仇となり、
無残にも殺されてしまう油屋の女房お吉。
それはそれは見事に演じられ、
舞台にどんどん惹きこまれて、
体が自然に前のめりに。
圧巻のラストシーンは、
呼吸することを忘れてました(笑)
本当に面白かったです!
すみません、熱く語ってしまいました。
近々に亀治郎さんの美しい女形を
ご覧になりたい方はこちら!
来月4月9日(土)、御園座で
劇団若獅子「一本刀土俵入」という舞台に
特別出演されるそうです。
トーク後半には、その美しい女性の所作を
教えていただきました。
「写真を撮られる時は、頭の上から
引っ張られている感覚でまず姿勢を正す。
そして体をやや斜めにし、肩を落とす。
男性と一緒に撮影する時は、
必ず少し下がって、一方の肩を男性の
後ろに入れると女性らしい。」
なるほど・・・大和なでしこの出来上がり!
こんなにしなやかな亀治郎さんですが、
4月は日テレ系スペシャルドラマ『熱中時代』に
男性教師役でご出演されるそうです。
現代劇、しかも男性役、見てみたいですね。
本当に素敵な亀治郎さん。
控え室では快くサインにお応えくださいました。
本当にありがとうございました!
ちなみに・・・トーク終了後、
「紫野和久傳」は大賑わいでございました!
●市川亀治郎オフィシャルサイト
http://www.kamejiro.info/