restaurant
京丹後、「和久傳ノ森」。
2019.05.31 UP
ずっと行ってみたかった場所に
出掛けて参りました。
京都府の最北部、京丹後市。
ここは、古都、日本文化、寺社仏閣という
いわゆる京都とは異なります。
海底が透き通る程美しい日本海に面し
「海の京都」とも呼ばれ、
日本三景として名高い「天橋立」はじめ
観光名所がいっぱい。
自然が溢れ、海の幸、山の幸、
美食の街として知られています。
その京丹後久美浜町に、
憧れの地、「和久傳ノ森」があります。
2007年より56種およそ3万本の植樹を行ってきた
和久傳の森。
お天気も最高…新緑が眩しい…
ここに、一昨年『森の中の家 安野光雅館』が
オープンしました。
建築家 安藤忠雄氏による
『森の中の家 安野光雅館』。
画家、絵本作家である安野光雅氏の美術館です。
優しい優しい水彩画、
絵も、書も、素晴らしい。
『メアリ・ポピンズ 原画展』が
開催されていました。
この美しさ、可愛いさ、優しさ、
伝わりますでしょうか。
元々、和久傳の女将、
桑村綾さんのセンスが大好きでした。
和久傳のお店も、料理も、お菓子も、
パッケージも、カタログも、ホームページも。
いつもいつもその和とモダンの「美意識」を
学ばせていただいておりました。
そして、そこにもう一つの世界。
この優しい絵本の挿絵をコレクションされていた
女将さんのセンス、
脱帽としか言い表せません…。
ミュージアムショップで
たくさん買い込んでしましました。(笑)
お隣の工房レストラン「wakuden MORI(モーリ)」。
海も山も近い京丹後ならではの、
自然の恵み豊かな食材を「和久傳」の技と
もてなしで楽しむことができます。
ご覧下さい、この温かなインテリア。
今日は時間もなく我慢して、
カフェにてお抹茶とアイスクリームを。
ああ、美味しい…
自然に囲まれながらいただくと猶更です。
ショップでは、和久傳のおもたせが
販売されています。
和久傳の森限定のアイテムも多数あり。
和久傳ファンには堪りません。
これまた沢山買ってしまいました。
この桑の葉茶のペットボトルは捨てられませんね。(笑)
そして、京丹後に来たもう一つの目的、
「坂東玉三郎 京丹後特別舞踊公演」です。
創業300年の丹後ちりめん。
これを盛り立てようと、
名実共に誰もが認める女形の頂点、
坂東玉三郎さんがこの小さな田舎の劇場で、
丹後ちりめんの着物を着て、踊られるのです。
「口上」では、絹の製糸工場に行かれた時の話を。
お蚕さんが、あの細く粘り気のある美しい絹糸を
吐いてくれるからこの輝く織物が出来上がるのだと。
そして、シルクロードを旅されたお話を
茶目っ気たっぷりにお話くださいました。
その後は、地唄の『雪』、
『鉤簾の戸』『黒髪』『由縁の月』を、
すべてちりめんの衣裳で踊られました。
「江戸の人たちが実際に着ていたような
あまり衣装らしくない丹後ちりめんが
味もあり、しっとり感もあって、
この劇場に合うと思います。」と。
一つ一つの振り、所作、表情。
切ない女心を表現する目、首、手。
何故こんなにも、
美しくなれるのでしょうか。
うっとり…。
むろん「和久傳」が、
企画~ご協賛されていらっしゃいます。
女将さんにもご挨拶できました。
この感動を興奮してお伝えしてしまいました。(笑)
想像以上の素晴らしさでした。
いつか必ずや再来訪したい…
来年は母を連れて来てあげたい…
そう頭を巡らせました。(笑)
皆様も是非一度…。
●和久傳ノ森
https://mori.wakuden.kyoto/
●歌舞伎公式総合サイト
https://www.kabuki-bito.jp/sp/news/5277